モデルベース開発のための実験で学ぶ制御系設計入門
モデルベース開発(MBD)の開発現場で、制御理論をしっかり理解して使いこなしているエンジニアはまだまだ不足しているのが現状です。本講座では、はじめて制御理論を学ぶ方が、実践的に知識をつけていただくために、座学やシミュレーションだけで理論を学ぶのではなく、実機による同定実験で制御対象をモデル化したり、作成したSimulink制御モデル使って、マイコンで実機を制御したり、実際の制御系設計のプロセスの経験を通して、体験的に理論と制御設計のプロセス習得を目指すコースです。
本講座では、制御理論の基礎と制御設計の標準的なプロセスを体験的に理解して、より効率的に良いコントローラを設計するために必要なスキル習得を目指しています。実践的な制御系設計を体験するため、Arduino のマイコンとモータの速度制御、角度制御、Ball&Beam の制御実験装置を使っています。制御理論を基礎から、実験を通して、体験的に学べるコースとなっています。比例制御からはじまり、PID 制御、極指定(極配置)、最適レギュレータなど古典制御から現代制御まで、段階的に理論を学びながら、実際の実験に適用していきます。
講義日数:2.0日間(12hours)
定員:6名
<Agenda>
1) 準備、Arduino IO を使おう
2) モータの速度制御をしよう
3) モータの角度制御をしよう
4) Ball&Beam の実験をしよう
5) 現代制御に挑戦してみよう
< 利用ソフトウェア>
本講習では、R2012b のMATLAB、Simulink、Control System Toolbox を利用します。
< 利用マイコン、実験装置>
「Arduino Mega 2560」,「 Arduino とMATLABで制御系設計をはじめよう!実験キット」
■コース参加の前提条件
– 大学学部レベルの物理、数学の知識ある方
– Simulink の基本操作ができる方(MBDエンジニア養成コース基礎編修了者相当)
– 基礎的なコンピュータ、プログラムの基礎知識がある方。
■習得できる知識・スキル
このコースでは、制御理論の基礎の体験的な理解とモデルベースの制御系設計の簡易体験ができます。
※1.本講習で利用するマイコンボード(Arduino Mega 2560) 及び実験装置のキットは、講習期間中の貸出が可能ですが受講者は、実験キットとArduino Mega のマイコンを受講者特別価格で購入可能です。自宅での復習などで実験まで含めてご利用いただくことができます。